こんにちは。
つい先日、盲腸になったごめ兄です。。
今回は盲腸(急性虫垂炎)で手術入院した時の入院期間や、入院費用・手術費用について、実際の請求書を公開して説明していきます。
その前に、どんな病気なのか前兆や予防方法などもまとめていきますが、先に入院期間・入院費用・手術費用について知りたい方は、盲腸の入院期間と費用で確認してみてください。(ページ下部に飛びます。)
盲腸とは
一般的に盲腸と呼ばれていますが、正式な病名は「急性虫垂炎」といいます。
どんな病気なのか
盲腸(大腸の一番奥)から垂れ下がっている袋状の臓器「虫垂」に炎症が起こる病気です。
初期症状としてはみぞおち辺りに痛みが出ることが多く、その後徐々に右下下腹部へ痛みが移動していきます。
痛みは時間が経つほど強くなっていき、吐き気や発熱などの症状を伴うことがあります。
はっきりとした原因は解明されていませんが、原因のひとつとして便の塊(糞石)などが虫垂の入り口を塞ぐことで血行が悪化し、炎症が起きてしまうと考えられています。(私の原因はこれでした。。)
不規則な生活、暴飲暴食、ストレスなどの生活習慣によって発症が誘発される可能性があるとも考えられています。
治療方法
炎症の進行度や状態によって大きく分けて2つの方法があります。
①薬物療法
抗生物質を投与することによって炎症を緩和させ、経過観察を行なっていく治療方法。
比較的症状が軽い場合にこの治療方法がとられる。
だがこの治療法の場合再発する確率が高いという報告もあるため、医師の説明をしっかりと受けることが重要。
②手術療法
手術療法の中でも炎症の進行度や状態によって、開腹手術と腹腔鏡下手術の2種類に分かれる。
開腹手術は、腹部を大きく切開し虫垂を切除する手術方法。
腹腔鏡下手術は、腹部(へそ等)に数か所の穴を開け、その中にカメラを入れることによって虫垂を切除する手術方法。
開腹手術に比べて小さな穴を開けるだけで済むので傷跡が小さく、術後の痛みも少ないため回復が早い。
入院日数の目安
開腹手術の場合は、約7日間~10日間です。
腹腔鏡下手術の場合は、約6日間です。
盲腸の前兆
お腹の痛みといっても単純に腸の調子が悪いだけかもしれないので判断が難しいですよね。
そんなときはこんな前兆がみられるかチェックしてみてください。

こんな前兆がみられたら病院へ
- いつもと違う痛み(みぞおちが痛む等)
- 痛みが治まる様子がなく、強くなっていく
- 食欲がない
- 吐き気
- 発熱
こんな症状が続く、または複数個当てはまる場合はすぐに病院へいくことをおすすめします。
処置が遅れると痛みはどんどん強くなる一方で、悪化する可能性もあります。
実際に感じた前兆
私の場合、便意とは違う食あたりのようなズーンとくる痛みから始まりました。
便意や食欲はなく、どんどん痛みが強まっていきました。
痛みのせいでじっとしていられずにのたうち回る状態、そして体が熱くなっている感じがしたところでようやく病院へ。
その頃にはもう言葉を発するのもつらい状態でした。
「腹痛ぐらいでいちいち病院に行っていられない」「そのうち治るだろう」という気持ちもわかりますが、症状が悪化する前に病院へいきましょう。
盲腸の予防方法
こんな病気、なりたくないですよね。。
ですが残念なことに、はっきりとした原因は解明されておらず生活習慣によって発症が誘発される可能性があるとされているので、明確な予防方法はありません。
その中でも、予防につながるとされている方法を紹介します。
腸の活動を活発化させる
急性虫垂炎の原因のひとつとして、便の塊(糞石)が虫垂の入り口を塞ぐことで炎症が起こると考えられています。
そのため、便の塊がつまらないように腸の活動を活発化させることが予防につながります。
具体例
✅食物繊維の多い食べ物を食べる
⇒穀類、豆類、芋類、きのこ類、海藻類、野菜、果物など。
個人的には手軽に食物繊維がとれる干し芋がおすすめです。
✅適度な運動をする
⇒20回腹筋、10分ウォーキングなど、気軽に始められるものからでOK!
◎日常生活で意識してみて、盲腸を予防しましょう!
盲腸の入院期間と費用
ここからは実際に急性虫垂炎にかかったときの入院期間や、入院費用・手術費用をまとめていきますあくまで私の場合なので、ご参考までにお願いします。
入院期間
入院期間は6日間で、7日目に退院することができました。
初期症状から退院までの経過は下記の通りです。
【1日目】
13時:腹部に痛みを感じる
18時:寝られないほど痛みが強くなり、食欲がまったくない。
21時:のたうち回るほど痛み、体が熱を帯びている感じがしたため救急へ。
22時:検査後、急性虫垂炎と診断され即入院。痛み止めを投与される。
深夜:入院後、吐き気と痛みによって何度も目が覚め、嘔吐する。
【2日目】
8時:痛み止めが効いたのか、痛みが少しやわらいでいた。
10時:緊急性を要すると判断され、午後から手術を行うことになる。
13時:腹腔鏡下虫垂切除術による手術(全身麻酔)
14時半:手術終了。麻酔から目が覚めるとともに手術跡に強烈な痛みを感じる。
以後、痛み止めや抗生物質を投与しながらの経過観察。
【3~4日目】
手術跡の痛みが少しずつ治まってくる。手術前のような内部の痛みは感じない。
腸が活動するように歩いてリハビリを始める。(おならや便がでると回復してきている証拠とのこと。)
【5~6日目】
お腹に力を入れなければ痛みは感じなくなった。おならや便もでて体力も戻ってきた。
【7日目】
11時 退院
費用
費用総額と自己負担額
費用 | 金額 | 備考 |
総額 | 545,780円 | 公的医療保険対象 541,180円 + 対象外 4,600円 |
自己負担額 | 166,950円 | 公的医療保険対象額の3割 162,350円 + 対象外 4,600円 |
費用内訳
費用名 | 金額 | 備考 |
手術料 | 170,880円 | 腹腔鏡下虫垂切除術 |
麻酔料 | 93,830円 | 全身麻酔 |
DPC包括 | 251,780円 | 入院基本料、検査、投薬、注射、画像診断等の費用 |
食事療養費 | 4,600円 | 保険対象外 |
その他 | 24,690円 | 初診料、医学管理、病理診断等の費用 |
実際の請求書

1点10円で計算することで医療費を算出できます。
それにしても自己負担額で約17万円は高額ですよね。。
普段あまり病気にかからない私は、「この額の3割ですか?」と受付の方に聞いてしまいました。恥ずかしい。。
ですが後日、民間の医療保険によって13万円の給付と、国の高額療養費制度によって10万円が給付され、病気にかかったのに6万円儲かっちゃいました!(一時的w)
ちなみに高額療養費制度はもしもの時のために知っておいて損はないので、ぜひ下の記事も見てみてください。

まとめ
盲腸の入院期間や費用などについて、参考になりましたでしょうか。
正式な病名である「急性虫垂炎」の名の通り急にかかってしまう病気なので、かかってしまった方はとても不安だと思いますが、少しでも参考になりましたら幸いです。
私は今回の経験から、「寝られないほど痛みが強くなり食欲も全くなくなった」時点で病院に行けばよかったと強く後悔しています。
早くいけばその分早く痛み止めを投与してもらえるので長い時間我慢せずに済んだはずですし、処置が早くなれば炎症の進行も抑えることができたからです。
繰り返すようですが、違和感があったらなるべく早く病院で診察してもらうようにしましょう!迷ったら病院です!
というわけで今回は以上になります。ご覧いただきありがとうございました!