今回は商業高校卒業生の私が、在学中に取得した次の4つの資格を紹介していきます。
- 全商 簿記実務検定
- 全商 情報処理検定
- 全商 ワープロ実務検定
- 全商 珠算・電卓実務検定
取得した資格については、実際に自動車免許と一緒に履歴書に記載しています。
この記事でわかることは次の通りです。
- 商業高校でとれる資格の内容
- 資格をとるメリット
それでは早速まとめていきます!
商業高校で取得した資格とメリット
商業高校で取得した資格ごとに、「資格の内容」と「資格をとるメリット」をセットでまとめていきます。
ちなみに、私が取得した資格は全て「全国商業高等学校主催」の資格となっており、よく全商の資格と略されています。
①:全商 簿記実務検定
その名の通り簿記に関する資格です。
簿記とは、会社のお金や物の出入りを一定のルールに従って帳簿に記入することをいいます。
“簿記がわかればお金の流れがわかる”なんて言われることも。
検定は1級から3級まであり、1級は「会計」と「原価計算」に分かれています。
1級の「会計」では株式会社の会計処理を中心に、会計法規や企業の業績測定等に関する内容が出題されます。
1級の「原価計算」では製造業で用いられる簿記で、製品の原価を求める計算方法について出題されます。
2級では個人企業と株式会社の会計処理について出題され、3級では個人企業の基本の会計処理について出題されます。
- 経理事務の就活・転職で有利になる。
- 数字が読める(数字に強い)という印象をあたえることができる。
経理事務以外の職種でも、この資格が有利に働く場合があります。
例えば、職種が営業だとしても、売上やコストの管理などで必ず数字をあつかうため、数字が読めるという点は強みになります。
②:全商 情報処理検定
ハードウェアやソフトウェア、プログラミングについての資格です。
ハードウェアは、パソコン本体のパーツや周辺機器(マウス・キーボードなど)のことで、ソフトウェアはパソコンを動かすプラグラムやデータのことです。
そしてそのプラグラムを作成することをプログラミングといいます。
検定は1級から3級まであり、1級と2級は「ビジネス情報部門」と「プログラミング部門」に分かれています。
ビジネス情報部門では、ハードウェア・ソフトウェア、通信ネットワーク、情報モラルとセキュリティについての用語の問題や、表計算ソフトウェア・データベースソフトウェアの活用方法についての問題が出題されます。
プログラミング部門では、情報処理の知識やプログラミングについての用語の問題が出題されます。
トレースや流れ図、プログラミング言語によるアルゴリズムが問われる問題となっています。
ちなみにアルゴリズムとは、問題を解決するための手順や計算方法のことをいいます。
- 実務に役立つ
- 論理的思考力を身に付けられる
この資格はかなり実務に役立ちます。
中でも、多くの会社で使われている表計算ソフトウェア(エクセル)の使い方がわかっていると、効率よく業務を行うことができます。
また、筋道を立てて物事を考える力である論理的思考力も、社会では大事になってきます。
その力があると、結果の要因を突きつめて改善していくことができたり、わかりやすく物事を伝えることができるようになります。
これはどんな職種でも必要な力なので、おすすめの資格となっています。
③:全商 ワープロ実務検定
現在はビジネス文書実務検定という名称になっており、文字の入力速度やビジネス文書に関する資格です。
ビジネス文書部門と速度部門に分かれており、1級から4級まであります。
さらに、ビジネス文書部門は筆記と実技に分かれています。
筆記では、機械や文書、漢字、熟語などについての問題が出題され、実技では、表やオブジェクトを含むビジネス文書を指示通りに作成します。
速度部門では制限時間内(10分間)に、級ごとに決められた基準以上の文字数を入力します。
1級は700字以上、2級は450字以上、3級は300字以上、4級は200字以上の入力が合格基準となっており、漢字や改行等に気をつけながら問題の通りに入力をしていきます。
- 文字の入力速度、基本的なビジネス文書に関する知識や作成スキルを証明することができる。
文字の入力速度は速いに越したことはありません。
当然ですが、社会に出ると仕事が早い人のほうが評価されます。
④:全商 珠算・電卓実務検定
そろばんや電卓を使用した計算処理能力についての資格です。
検定は1級から6級まであり、1級から3級は「普通計算部門」と「ビジネス計算部門」に分かれています。
普通計算部門では、基本的な乗算・除算のほか、納品伝票などの金額の合計を計算する伝票算などが出題されます。
ビジネス計算部門では、より実務に近い計算問題が文章形式で出題されます。
例としては、単利と複利の計算、売買・損益の計算、割合の計算、手形の計算などがあげられます。
4級から6級では、乗算・除算・見取算についての問題が出題されます。
- 計算能力・知識を証明することができる。
経理事務以外の職種でも電卓を使うことはありますが、そこまで速さを求められることはないでしょう。
それよりも、ビジネス計算部門での複利の計算や証券投資の計算、経営分析の計算などの知識のほうが社会で役立つ印象です。
まとめ
商業高校で取得できる資格は、社会に出てから実務で役立つ資格ばかりです。
私が取得したのはかれこれ10年前ぐらいになってしまいますが、今でも使う知識やスキルがあるので、勉強しておいてよかったなと思うことが多々あります。
特にパソコン系の資格については、現代社会では必要不可欠な内容となっています。
社会に出てから勉強する人もいる中で、高校生でその知識を得ることができていれば、社会に出てからスタートダッシュを決めることができます。
社会で役立つ知識やスキルを早く身につけたいという方には、これらの資格、さらには商業高校はおすすめと言えるでしょう!
もし、商業高校の就職率や進路、勉強内容について気になる方がいましたら、ぜひ下の記事を参考にしてみてください。
また、商業高校卒業生の私ですが、最近エンジニアに転職したので、IT業界やエンジニアに興味のある方はチェックしてみてください。
今回は以上となります。少しでも参考になれば嬉しいです!
最後までご覧いただきありがとうございました。