今回はWi-Fiカメラ「TP-Link Tapo C200」のセキュリティの安全性について、3つの視点から分析していきます。
このカメラは映像を外出先から確認できたり録画することができたりと、とても便利な機能がついていますが、「セキュリティは大丈夫なのかな…」 「映像が流出してしまわないかな…」と心配になってしまいますよね。
この記事ではそのような心配を解消できるように、セキュリティの安全性についてわかりやすくまとめていきたいと思います!
セキュリティと聞くと難しそうなイメージがあるかと思いますが、ご安心ください!
私も知識がない中でたくさん調べながら理解し、まとめていますので、どなたでも「スーッ」と入ってきやすい内容にまとまっていると思います。
このカメラを買いたいけどセキュリティが心配で迷っているかたや、私のように買ったあとで心配になってきたというかたは、ぜひ参考にしてみてください。
それでは早速まとめていきます!
Tapo C200のセキュリティは危険?
Tapo C200のセキュリティは、比較的安全だと考えています。
その理由について、次の3つの視点でまとめていきたいと思います。
- 認証方式と暗号化方式
- 会社(TP-Link)の信頼性
- ハッキングの目的
①:認証方式と暗号化方式
認証方式は現在主流の「WPA-PSK」と「WPA2-PSK」に対応しており、暗号化方式についてはアメリカ政府でも採用されている「AES」に対応しているので、セキュリティ強度は高いといえるでしょう。
認証方式とは、通信の経路を勝手にほかの人に使われないようにする仕組みのことで、「WEP」という初期の認証方式より「WPA-PSK」のほうが安全性が高く、「WPA2-PSK」はそれよりもさらに高い安全性となっています。
また暗号化方式とは、アクセスポイントと端末間でのデータ交換内容を解読されないように、元のデータに対して特別な処理を行う方法のことで、「WEP」より「TKIP」のほうが安全性が高く、「AES」はそれよりもさらに高い安全性となっています。
下記画像でいうと2、3番目に高い安全性となっていますので、安心して使える製品だと考えています。
②:会社(TP-Link)の信頼性
会社の信頼性はまずまずだと考えています。
理由としては、実績や人気は問題ないのですが、本社が中国という点が少しひっかかるからです。
中国と聞くと、あまりいいイメージを持たないかたも多いのではないでしょうか。
そもそもTapo C200を販売している「TP-Link」はどんな会社なのかというと、こんな感じです。
- 主にネットワーク製品(Wi-Fiルーターやスマート家電など)を取り扱っている。
- 本社は中国の深センにあり、世界42ヶ国に直営子会社や支社を展開。
- 日本にも「ティーピーリンクジャパン株式会社」という会社がある。
- 本社設立は1996年で、25年もの歴史がある。
- 製品の累積出荷数は8億台にものぼる。
これだけ見ると、歴史も実績もある優良会社ですね。
ですが検索で「TP-Link」と入力すると、「怖い」や「中国 危険」などの検索候補を見かけます。確かに中国と聞くと、製品本体の品質やセキュリティが心配になる気持ちはわかります。
同じく中国に本社を置くファーウェイの問題もありましたからね…
不安になってきたので、そういったネガティブな検索候補を調べてみましたが、実際に情報が漏洩した事実や、被害にあった事実というのは確認できませんでした。
「情報が抜き取られそうで怖い」「中国だから怖い」といった不安な声はたくさん見ましたが、それを言い始めたらきりがありません。
情報を抜き取っていないかを確認することはできませんので、心配なかたは他社製品を買うことをおすすめします…
私自身は使いはじめて半年になりますが、今のところ全く問題はありません。
むしろ使いやすさとシンプルなデザインに愛着が増すばかりです。
※実際につかっている様子はこちらの記事からどうぞ!
AmazonのTP-Linkストアの製品レビューを見てみても星4を超える製品がかなり多く、レビュー件数については1万件を超えるWi-Fi中継機があったりと、人気のあるメーカーだということがわかります。
いくら安かったとしても信頼性がない会社からは買わないと思いますので、多くの人から信頼されていることは間違いありません。
個人的な感想になりますが、サポートの対応にも満足しています。
この記事をかくうえで疑問に思ったことがあったので、5月31日21時にティーピーリンクジャパン株式会社のサポートにメールで質問してみたところ、6月2日18時には回答メールが返ってきました。
このカメラ自体は高価なものではありませんが、そんな製品の問い合わせにも素早く対応してもらえると、なんだか嬉しくなってしまいますよね!
“安心の日本製”でも粗悪な製品はあるように、中国だからといって全部が全部悪い製品というわけではありませんので、その会社の実績や評判を調べてみて不安を解消することができたのなら、思い切って購入してみることをおすすめします。
③:ハッキングの目的
ハッキングの目的として一番多いのが、金銭目的です。
ビットコイン取引所やアメリカ政府の情報機関がハッキングされたなんてニュースを見かけたことはありませんか?それらは大金になるからハッキングされているんです。
ハッキングは犯罪なので、大金がゲットできる、またはそれに繋がる情報をゲットできるなど、大きなリターンがなければリスクを負ってまでやる人は少ないはずです。
一部、知的好奇心を満たすためだけにハッキングする人もいるようですが、かなりの少数派でしょう。
それを踏まえると、このカメラをハッキングしても大金ゲットには繋がりませんので、そもそもハッキング対象にはならないだろうと考えています。
もし趣味で「個人のプライベートな映像を楽しみたい」という変人ハッカー(笑)がいたとしても、一個人の力では、上で記載した「認証方式と暗号化方式」の強固なセキュリティを突破することは難しいと思われます。
まとめ
以上、「TP-Link Tapo C200」のセキュリティの安全性についてでした。
少しでも参考になりましたら嬉しく思います!
むずかしい内容もあったと思うので、大切なポイントをまとめておきます!
- 認証方式は現在主流の「WPA-PSK」と「WPA2-PSK」に対応。
- 暗号化方式はアメリカ政府でも採用されている「AES」に対応。
- TP-Linkは歴史も実績もある会社だが、本社が中国。
- 大金には繋がらないので、そもそもハッキング対象にはならないと思われる。
これだけ見ると、不安な要素は「本社が中国」ぐらいではないでしょうか。
記事の中でもお伝えしたとおり、実際に情報が漏洩した事実や、被害にあった事実というのは確認できませんでしたが、こっそりと情報を抜き取っている可能性については否定できませんので、心配なかたは買わないほうがいいかもしれません。
ただ、情報を抜き取ることで、そのことがバレたときのリスクより大きなメリットがあるのかと考えると、私には思い浮かびませんでした…
もしバレたら、当然ですがみんなこの会社の製品を買わなくなり、売上がとてつもなくガクッと下がることでしょう。
すでに人気のあるメーカーなので、情報を抜き取らずともかなり儲かっているはずです。
そんな中で、信頼を失う可能性があるような変なマネはしないのではないかと思っています。
いずれにしても使用するのは自己判断となりますので、じっくりと検討してみてください!
もしこの記事を読んで心配を解消することができましたら嬉しい限りです。
最後に暗号化方式について少しだけ補足です。
このカメラはセキュリティ強度が高い「AES」に対応しているとお伝えしましたが、アクセスポイント側も「AES」に対応していなければ、他の暗号化方式「TKIP」になってしまうことに注意が必要です。
そのためカメラを購入する場合は、「AES」に対応しているWi-Fiルーターも一緒にそろえてしまうのがおすすめです。
とはいっても、「TKIP」だと安全性が低くて危ないというわけではありませんので、参考までに。
最後までご覧いただきありがとうございました。